Ynikiの備忘録

日々の勉強のまとめを不定期に書いていきます

バビンスキー反射

片麻痺がある場合の上位ニューロン障害診断に関するバビンスキー反射出現の感度は45%、特異度は98%で陽性尤度比は19、陰性尤度比は0.6
バビンスキー反射が出現すれば上位ニューロン障害の診断は確定できるが、バビンスキー反射が出なくても上位ニューロン障害の診断を否定することはできない
エビデンス身体診察」文光堂より


病的な足趾の背屈は下肢全体の屈曲と同時に起こる。その反応は微弱ではあるが同側の大腿筋膜張筋やハムストリングスでみることができる
病的な足趾の背屈は再現性がある。バビンスキー自身が指摘しているが、趾間が開く動きは正常な現象であり、病的反応の一部ではない。


A:関連病態
バビンスキー反射は錐体路を直接破壊する疾患と、錐体路に影響を及ぼす多くの代謝性疾患で認められその多くは痙攣、髄膜炎、薬物中毒、腎不全や肝不全などの意識障害を伴う。
バビンスキー反射の存在は画像検査で対則大脳半球の病変が存在する可能性が非常に高くなる(LR=8.5)
B:偽陰性反応
錐体路障害があっても足趾が背屈しない症例がある
(1)脊髄ショック
(2)母趾を背屈させる腓骨神経の麻痺
(3)足の筋群の神経障害を免れた錐体路疾患
「マクギーのフィジカル診断学」よりエルゼビア・ジャパン

 

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実はBabinski反射の結果は、3種類反応があるみたいです。

①正常では底屈 記載はflexor

錐体路障害があれば背屈 記載はextensor

③全く動かなければ末梢神経障害を示唆 記載は陰性

となるようです。

ご参考までに!